はじめに
クマ財団は、2016年の設立以来、返済義務を負わない年間120万円の給付型奨学金制度を通じて、美術、現代アート、テクノロジー、音楽、建築など29に及ぶ分野における累計384名の若手クリエイターを支援してまいりました。本年度も、若き才能を発掘し、あらゆるジャンルの垣根を超えて人の持つ無限の創造性を支援していくため、「クリエイター奨学金(AI)」第9期生の応募を開始いたします。
AI技術の台頭と普及によって大きな変革期を迎える今、クリエイターもまた時代のうねりを受け、表現やあり方に転換を迫られる立場にあります。これからの創作活動においてAI技術を無視することはできません。一連の変化を敵対視する流れもありますが、私たちはAI技術の台頭は創作活動の本質に影響を与えるものではなく、むしろ人々の新たな創造の可能性を切り拓く機会である、と考えます。
「クリエイター奨学金(AI)」は、従来と変わらず、ジャンル不問、25歳以下の学生クリエイターを対象に募集いたします。一方で、とりわけAI技術を活用して自己の創作に新たな次元を加えようと試みる挑戦的なクリエイターの姿勢に対して、積極的に応援します。
予測困難な時代の変化に対応する能力を耕し、育み、生き抜くこと、またその中でも自身の創作の指針を見失わず、次の段階へ進もうとするクリエイターの在り方を応援します。変化していく社会に大きな波紋となる一石を投じるクリエイターのみなさまからの応募をお待ちしております。
公益財団法人クマ財団代表理事
馬場 功淳
クリエイター奨学金(AI)について
ABOUT
ジャンル不問
U25の学生クリエイターが対象
クマ財団の「クリエイター奨学金(AI)」は返還義務を負わない「給付型奨学金」です。25歳以下の学生でクリエイターとしての活躍を目指す者を支援し、創作活動に本気で取り組む一年間の助成を提供します。AIツールの利用有無に関わらず自身の創作活動を行っている者であれば、活動ジャンルに制限なく応募いただけます。
クマ財団のクリエイター奨学金についてはこちらから
AIツール活用、歓迎
AIツールは創作活動の本質に影響を与えるものではなく、今後のクリエイターが自身の不足している技術を補うため、または得意な領域をさらに強化するために有用であると考えます。具体的な活用方法としては下記を想定しています。
・幅広く活動にAIツールを取り入れる者
(例: AIツールを用いてポートフォリオや企画書を作成、翻訳するなど)
・AIツールを用いた創作活動を行う者
(例: AIツールを使用して執筆や画作の着想を得るなど)
・AI技術の研究や技術開発に携わる者
(例: AIを用いた画像認識・音声認識の研究・制作をするなど)
ツールの活用方法に問わず制作においてご自身の創造性や表現が主体であることを重要視します。また、作品画像のみではAIツールの利用状況を判断することは困難であるため、応募資料内で活用方法などについて記載していただきます。
採択人数
年間
約40名
120万円
ジャンル
29+
テクノロジー
建築
グラフィック
メディアアート
工芸
映像
音楽
ロボティクス
漫画
テキスタイル
彫刻
アニメーション
写真
映画
版画
プロダクト
インスタレーション
ファッション
文芸
小説
舞台芸術
VR/AR/MR/xR
サイエンス
絵画
etc
CURRICULUM
関連プログラム
指定期間内の創作活動に対する経済的支援に加え、ネットワーキングの場や学生同士の交流会、そして、創作活動を公に発表するプレゼンテーションの機会等を提供いたします。
応募要項
APPLICATION
応募資格
選考基準
40名程度
月額10万円(年120万円)を給付します。
応募期間
次のすべてに該当する者とします。
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2025年 4月に、高専4年生以上及び専攻科、専門学校、短期大学、大学、大学院に在籍する学生
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2025年 4月1日時点で25歳以下の者
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クリエイターを目指し創作活動をしている者。未開発な領域に挑戦し、新しい価値を創造しようとしている者。伝統から新たな価値を創ろうとしている者。
クマ財団では、エントリーシート、作品、面接を通じ、次の要素に基づき審査いたします。
ビジョン
次なる未来を探求し、新たな価値を生み出す 創造性。
チャレンジ
自らの専門領域を拡張・更新し、未開発な領域を切り開く 挑戦心。
パッション
情熱を持って創作に取り組み、高いレベルで結実させる強い 創作意欲。
アクション
創作機会、評価の機会を逃さず、自らの作品を世の中へ送り出す 行動力。
インフルエンス
自らの創作活動、創作意義を、世の中へ伝達する 発信力。
採択人数
給付金額
Q and A
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Q. クリエイター奨学金(AI)とはなんですか?A. 「クリエイター奨学金(AI)」は25歳以下の学生クリエイターを対象とした、返済義務を負わない年間120万円の奨学金です。AI技術の台頭と普及の時勢を加味し、AI技術を積極的に取り入れる姿勢を応援する思いから(AI)の表記を昨年より追記いたしました。応募概要や資格、選考基準に変更はありません。
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Q. 誰でも応募できるのですか?A. 毎年4月1日時点で25歳以下の学生の方が対象です。詳しくは、「応募要項」をご覧ください。
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Q. どのような「クリエイター」が応募対象になりますか?A. 奨学金の対象クリエイターは、ジャンルを問わない創作活動に携わる者を指し、選考段階でご自身の作品を提出可能な方を対象とします。対象ジャンルの詳細は、「対象クリエイター」をご覧ください。
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Q. 創作活動においてAIツールを使用していません。応募可能ですか?A. はい。あくまでもAIツールの活用を歓迎する、という意向ですので、AIツールを使用しないクリエイターも応募可能です。ただし、応募資料内でAIツールの使用有無については必ず明記をしてください。
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Q. 学力は関係ありますか?A. 学力が採択結果に影響することはありません。
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Q. 応募に費用はかかりますか?A. 応募料は発生しません。但し、事務局に提出いただく必要書類等の作成や、その他応募にかかる費用は、ご自身の負担にてお願いいたします。
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Q. 奨学金120万円は、返還する必要はありますか?A. 本奨学金は「給付型奨学金」です。返還の必要はございません。
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Q. 奨学金の使用用途に、制限や決まりはありますか?A. 制限はございません。例えば、ご自身の生活費に充てることや、クリエイターとしての成長に結びつく体験のための支出、創作のための場所を借りる費用、資材の購入費用など、幅広く使用いただけます。
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Q. 休学(留年)していますが、応募可能ですか?A. 休学(留年)されている方も応募可能です。休学(留年)の目的や理由などを面接等でご説明いただき、クリエイターとしての活動に資するものと判断できる場合、奨学金給付の対象となります。
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Q. AIツールの利用の有無はどのように判断しますか?A. 作品資料のみの判断は困難であるため、自己申告制とします。応募フォームの設問にて、AIツールの使用の有無、ある場合は使用したツールとその方法について回答いただきます。回答内容に虚偽があった場合は、採択後であったとしても、発覚した段階で応募資格や受給資格の取り消しを行います。
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Q. AIツールのどのような利用方法が許諾されますか?A. AIツールを利用して作成したデータや作品、もしくはそれを複製、トレースしたものを「自身の作品」としてそのまま提出することは認めません。それ以外の利用については、自身の創造性やクリエイティビティが説明できる範囲であれば、原則利用可能とします。
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Q. どのような用途でAIツールを使用することが推奨されますか?A. AIツールの使用は、自身の不足している技術を補うことや、既に得意な領域をさらに強化するために推奨されます。 例として、文筆家がAI生成音源を利用して映像作品を作成し、表現の幅を広げることや、音楽家が自身の作品説明のためにAIツールを使用してポートフォリオを作成し、より広い観客に作品を届ける努力をすることが挙げられます。また、画家が構図や色調の検討にAIツールを利用し、自己の表現を洗練させることも含まれます。 重要なのは、制作においてご自身の創造性や表現が主体であることです。自動生成AIによる画像群を作品として提出される場合、その創造性や表現の特異性がどのように反映されているかを説明できなければ、評価の対象とはなりません。
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Q. AIツールを使用して提出書類を作成、提出することは許可されますか?A. はい。ポートフォリオや企画書の作成等においてAIツールを有効に活用することで、創作活動により注力することができると考えているため、推奨いたします。但し、面接においてはご自身の言葉で、活動についてお話しください。
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Q. AI技術を使用するために必要なコンピューターのスペックについてのガイドラインはありますか?A. 特定のガイドラインはございません。また、当該内容による合否への影響もございません。
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Q: AI技術へのアクセスが限られている場合(AI技術を使用しない場合)、選考の対象外になりますか?A: いいえ。AI技術利用の有無に関わらず、選考基準に基づき、すべての応募者に対して公平に評価いたします。
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Q. AIツールの使用に関する技術サポートは提供されますか?A: 当団体では直接的な技術サポートは提供しておりません。
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Q. 特定のAIツールへのアクセスがない場合、他のツールを使用しても構いませんか?A: はい。使用するAIツールに特定の制限は設けておりません。利用可能なツールを活用ください。
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Q. 選考ではどのような点を審査していますか?下記の選考基準に基づいて審査いたします。 ビジョン 次なる未来を探求し、新たな価値を生み出す 創造性。 チャレンジ 自らの専門領域を拡張・更新し、未開発な領域を切り開く 挑戦心。 パッション 情熱を持って創作に取り組み、高いレベルで結実させる強い 創作意欲。 アクション 創作機会、評価の機会を逃さず、自らの作品を世の中へ送り出す 行動力。 インフルエンス 自らの創作活動、創作意義を、世の中へ伝達する 発信力。
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Q. 複数の選考日程がありますが、違いはありますか?A. 毎年多数の応募をいただくため、選考を複数の日程に分けて実施しております。選考内容に違いはございません。
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Q. 合否結果は、どのように通達されますか?A. 選考結果は、5月末までに応募者へ直接ご連絡いたします。
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Q. 他の奨学金との併給は可能ですか?A. 可能です。但し、奨学生には本財団主催のカリキュラムに参加する義務が生じます。
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Q. 遠方から選考に応募したいのですが、交通費の支給はありますか?A. 選考はオンラインで実施のため、交通費の支給はございません。
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Q. 作品はどのように提出しますか?A. エントリー後にマイページに表示される作品提出フォームより、PDFにてご提出ください。